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category翼の刻印編 第2章

4・尊き子

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 どれくらいそうしていただろうか。
 やっと涙の収まった目元を拭って顔を上げると、そこには師の穏やかな眼差しがあった。

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category翼の刻印編 第2章

3・先生

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category翼の刻印編 第2章

2・岩窟

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 数日後、体力も回復したメリィは元老院へ向かって歩いていた。

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category翼の刻印編 第2章

1・子守唄

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 父なる大地に守られて 
 母なる大気に抱かれて
 澄んだまなこをお閉じなさい
 夢の世界に落ちたなら 
 かわいいおまえ安らかに
 いとしいおまえ幸せに
 光の元へ着けるよう
 おまえのそばで見守っているよ
 安らかにおやすみよ
 幸せにお眠りよ
 健やかなる朝の光に
 溢れんばかりのくちづけを

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category翼の刻印編 第1章

4・封印

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 フロウは結局、一度も帰宅することなくメリィは新月の曜日を迎えた。

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category翼の刻印編 第1章

3・色彩

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 うららかな陽光が降り注ぐ午後、黒髪の少女は中庭の大木の根元に座って、古書を読んでいる。
 日差しは柔らかで、緩やかに吹く風が黒絹を絡めて頬をくすぐる。

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category翼の刻印編 第1章

2・調合

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category翼の刻印編 第1章

1・帰宅

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 フロウは元老院にある法王居室を退出し、足早に廊下を進む。
 半月後の新月の曜日まで、もう幾許の時もない。
 生まれ出でた時より、その肩に背負いし星に流されてきた彼女唯一の弟子にしてやれることを、この十数年ずっと模索してきた。
 それでもまだ、弟子の未来が透視(み)えぬ。
 そのあまりの残酷さに、心が折れてしまいそうだ。
 悪魔に魂を売り渡した己でさえも。
 けれど、もはや後戻りは許されぬ。
 先に進むしかないのであれば―――
「魂が朽ち果てるまで戦ってやる」
 彼女はそう呟いて、手を握り締めた。
 綺麗に手入れされたその爪の一つが割れるほどに。

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