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パロディ

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えーと、今回は読まなくても本編把握には一切支障ありません。
・・・がっ、しかし。翼の刻印編4章1を書き上げた後、もう、どうしても書きたくなったので書きました。
本編をずっとお読みいただいていらっしゃるかた(・・・そんな方いらっしゃるのか???)に、読んで笑っていただきたいです。また、そうでない方にも笑っていただけるよう、この記事だけで理解できるように書いたつもりです(・・・多分)。ですので、関連文を過去記事より抜粋してあります。そこの部分をお読みにならなくても分かる方は、読み飛ばして下さいますようお願い致します。では、パロディをお楽しみ下さい。
翼の刻印編 第四章 1・闇のしじまより抜粋 

 何もしないよりはまし、と栞を挟んでいた項を開いた。
 文字の羅列を流すように追いながら、斜め読みしていく。
 さして興味を引く単語もなく、次へと紙を捲った所で、ある一語に目が止まった。
「あ・・・」
 シェル―――海。
 メリィの脳裏に、派手なオカマの顔が浮かんだ。
 もしや、と思って項を繰る。
 あちらこちらを捲ってようやく見つけた残りの言葉は、生物の章に記載されていた。
 ビー―――男。
 直訳して、海の男。
 オネエ言葉のシェルビーを想像しながら、たまらずメリィは噴き出した。
「名前にこだわるわけよね」
 そう言えば、生家は商船会社を経営しているとレザンが言っていたから、それにちなんで名付けられたのに違いない。
゛シェリー″と呼べと自ら言うくらいなのだから、こちらも何か意味がありそうだ。
 メリィは面白くなって、また項を繰った。
 イー―――色。
「海の色か・・・納得。らしい感じ」
 秘密の暗号を解読したような気持ちになって、気を良くしてあれこれと調べてみる。
 フロウ―――小さな光。灯火。蛍火。
 クロス―――清い。聖。
 イト―――祝福
「聖なる祝福・・・か」
 また、手を動かす。
 メリ―――2。2番目。


翼の刻印編 第一章 2・調合より抜粋   ※この部分のパロディです
 
 フロウは両袖机の左側の引出しから丸く蒼い石を取り出した。
 そのまま机と組の椅子に腰掛ける。
 石を軽く握り締めて呪を込めると、それは柔らかな光を放つ。
 てのひらを開いてやると、そのままふわりと宙に浮かんだ。
「ディ モリオーン」
 フロウが石に向かって呟くと、金属を弾くような細い音が数度。
 程なくして石から男の声が返される。
「優雅な昼下がりに何の御用?」
 そのセリフとは裏腹に、口調は柔らかだった。
「メリィちゃんの事かしら」
 相変わらず察しの良い男だ。
 そしてそのオネエ口調も。
 声を聞いてフロウは笑みを零す。
「議会で翼骨の封印が決まってな」
「あら、相変わらず黒い判決だこと」
「半月後の新月の曜日。もう時間がないんだ」
「ほんっとにそういうどうでも良い事だけは早いんだから、年寄り達は」
 石の奥で笑い声が響く。
 声をあげて笑うとは珍しい。
「キドニゼム持ってる?」
「ユニコーンの角もあるわよ」
「助かる」
 ちょっと待ってて、と呟く声が聞こえた。
 かすかな衣擦れの音がして、再び声が返ってくる。
「アタシ物飛ばすのニガテ。
 誤差出るかも知れないけど良い?」
「天下のロードモリオーン様が何を言う。
 謙遜はやめて。笑い話にもならない」
 くつくつとフロウは笑う。
「キドニゼムは良いけどさ、角は細胞構成がややこしいんだって」
「わかった。再構成はこっちでやるから」
「あんたホント何でもできるわよね。
 細胞記号全部帯状に透えてるんじゃないの、ひょっとして」
「正のものだけは」
 石の奥の声に返答を返すが、そこから言葉が紡がれない。
 フロウはしばし返事を待つが、それでも石からは何も聞こえてこない。
「どうした?」
 いぶかしんで尋ねる。
 ためらいがちに声が紡がれる。
「冗談のつもりだったの。まさか本当に透えてるなんて・・・
 今更だけど、本当にあんたみたいなのを天才っていうのね」
 感慨深げな声に、フロウは自嘲ぎみに笑みを零す。
 石の向こう側の親友に、なんと返せば良いのかわからずフロウはそっと吐息をもらす。
「で、そっちはどう?」
 用件は他にもあったのを思い出して、話題を変えた。
「充分キナ臭い事だわね。
 ペンタグラムを反対から描いたのが、まあこれでもかって残ってる。
 その割には色彩のかけらさえ残ってない」
「開いた後なのか、罠なのか・・・」
「アタシにアンタにメリィちゃん・・・偶然かしら・・・ね?」
 フロウはニヤリと笑った。
 その表情は、新しいおもちゃを見つけた子供のように楽しげだ。
「蟲が動きだしたのかもね」
「無理はしないでよ、フロウ」
「そっくりそのまま返す、シェルビー」
「シェリーだって言ってるでショォッ――――」
 シェルビーのヒステリックな叫びが石から響く。
 フロウはそれにバカ笑いをしながら、右手を差し出した。
 浮かんだ玉は光を失い、シェルビーの声を途中で遮ってストンと手のひらに落ちた。


 ※モリオーン=シェルビーの本編中での冠位名(役職名)



~ここからパロディ本編です~

 蛍子はスーツの内側からブルーの携帯電話を取り出した。
 そのまま椅子に腰掛ける。
 携帯を軽く握って表を見ると、メールの着信表示。
 それを開くと、ディスプレイ画面に味気ないデジタル時計が浮かび上がった。
 メールの着信を無視して短縮操作をプッシュすると、ディスプレイ画面に‘calling’の表示が明滅する。 それを確認して耳元に押し当てると、 規則的な接続音が数度。
『Plulululu・・・・Plulululu』
 程なくして男の声が返される。
「優雅な昼休みに何の御用?」
 そのセリフとは裏腹に、口調は柔らかだった。
「次子ちゃんの事かしら」
 相変わらず察しの良い男だ。
 そしてそのオネエ口調も。
 声を聞いて蛍子は笑みを零す。
「会議で人事異動が決まってね」
「あら、相変わらず不当人事だこと」
「半月後の月曜日。もう時間がないんだ」
「ほんっとにそういうどうでも良い事だけは早いんだから、役員達は」
 電話の奥で笑い声が響く。
 声をあげて笑うとは珍しい。
「改ざん伝票持ってる?」
「決算書もあるわよ」
「助かる」
 ちょっと待ってて、と呟く声が聞こえた。
 かすかな物音がして、再び声が返ってくる。
「アタシ決算書のチェックニガテ。
 間違ってるかも知れないけど良い?」
「天下の経理課長様が何言ってんの。
 謙遜はやめて。笑い話にもならない」
 くつくつと蛍子は笑う。
「改ざん伝票は良いけどさ、決算書は巧妙でややこしいんだって」
「わかった。再チェックはこっちでやるから」
「あんたホント何でもできるわよね。
 簿記の資格持ってるんじゃないの、ひょっとして」
「2級をね」
 携帯の奥の声に返答を返すが、そこから言葉が紡がれない。
 蛍子はしばし返事を待つが、それでも何も聞こえてこない。
「どうしたの?」
 いぶかしんで尋ねる。
 ためらいがちに声が紡がれる。
「冗談のつもりだったの。まさか本当に持ってるなんて・・・
 今更だけど、本当にあんたみたいなのをキャリアっていうのね」
 感慨深げな声に、蛍子は自嘲ぎみに笑みを零す。
 電子音の向こう側の親友に、なんと返せば良いのかわからず蛍子はそっと吐息をもらす。
「で、そっちはどう?」
 用件は他にもあったのを思い出して、話題を変えた。
「充分あやしい事だわね。
 粉飾してんじゃないかってくらい、まあこれでもかって動いてる。
 その割にはうちの利益上がってないじゃない」
「偶然なのか、インサイダーなのか・・・」
「アタシにアンタに次子ちゃん・・・偶然かしら・・・ね?」
 蛍子はニヤリと笑った。
 その表情は、新しいおもちゃを見つけた子供のように楽しげだ。
「無能達が動きだしたのかもね」
「無理はしないでよ、蛍子」
「そっくりそのまま返す、潮男(うしお)」
「蒼(あおい)だって言ってるでショォッ――――」
 潮男のヒステリックな叫びが携帯から響く。
 蛍子はそれにバカ笑いをしながら、ボタンをプッシュした。
 携帯は光を失い、潮男の声を途中で遮ってパタリと手のひらに収まった。




 普通の商社にオカマはいないだろうというツッコミはナシの方向で(笑)。ついでに、遊んでないで続き書けっていうツッコミもナシの方向で・・・(汗)。

〔テーマ:自作小説(ファンタジー)ジャンル:小説・文学

 
こんばんは♪
まずはパロディの方を先に拝読させて頂きました(^^)
いえ、まずい事に本編を読みたくなってしまいましたっ!
しかし、今はじっと耐えるのだ。
最近、つぶやきと神経衰弱(笑)ばかりで肝心の小説の方が止まっています(^^;)
ああ、続きを書かなくっちゃ・・・。

あ、感想ですね。
パロディなんで、上の本編と比較しながら読みました。
単純に面白かったです。現代編のしかも商社に置き換えられるとは素晴らしいです。しかも携帯で始まり終わるところなんてナイス・アイデアですね。
改ざん伝票のくだりから思わず吹いてしまいましたヨ。


なすがぱぱさんへ

本編を読みたくなっていただけたなんてうれしいです。ホント、続き頑張ってくださいよぉ~、楽しみにしてますので!

パロディ、楽しんでもらえて良かったです。吹いたなんていってもらえるなんて、もう最高の誉め言葉じゃないすか(号泣)。
この話、ウケる方にはウケるけど、そうじゃない方には全くだろうなーって思っていたんです。良かった、伝わりました(笑。ネタが)。









        
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